2018年 04月 30日
ちっこい新玉ちゃん |
KAKONEKONONIWA
最近、店先で小さな玉ねぎをよく見かける。安いし可愛いからつい買いたくなってしまう。丸のまま煮るのにちょうど良い大きさ。新玉ねぎは、生でも、煮ても、焼いても、揚げても、どんな風に料理しても美味しい。一年中、新玉ねぎの季節だったらいいのにと思うほど好きだ。この小さな新玉ちゃんで以前から作ってみたいものがあった。それがこの丸のままのピクルス。ペコロスで作ったことはあっても、丸のままの新玉ねぎは初めて。皮を多めに剥いて無理やり小さくする。単調で手間のかかる作業をしていると、昔のことを思い出して、つい笑いがこみ上げてきた。
私がこの教室に馴染めなかったのは、その生徒達が悪かったからではない。私という貧弱で中身のない人間のひがみに過ぎないと思っている。豊かな経験と知識そして感性がなくては、会話は面白くなるはずがない。彼らの海外での話は確かに興味深いものだった。私の場合は語学以前の問題があった。剥いても剥いても中身のない、この1キロ100円の玉ねぎが私そのものだ。私は玉ねぎに自分を重ね、涙を流しながら皮をむいて、遠い昔を思い出していた。あのまま続けていたらもっと違う景色が見れたかもしれない。
この玉ねぎ、漬けてから四、五日。一つ食べてみたらパリパリして、とーってもおいしい! 丸のままで大正解。
「そうだ、明日はカレーにしよう。カレーのお供にぴったし。それで決まりだ。」
by kakoneko-nyan
| 2018-04-30 00:39
| その他