2010年 01月 27日
伊万里の大皿届く |
ブログの記事は自分の趣味だけに留めようと決めているのに、時々、猫氏から注文が入ります。久しぶりに伊万里の大皿鉢の良い物が手に入って、ネットを通して知りあった島根の骨董屋さんから今日届きました。伊万里の蒐集は猫氏の道楽。こんな古物とも汚物ともつかないようなものが、1000点近くもあります。一辺45センチ、文政の書のある共箱に入った大皿鉢は無傷でゆがみもなく、猫氏はかなり気に入ったらしく上機嫌。ブログに載せてとせがみます。若い頃はお正月になると、こんな大皿にお節を盛って楽しみましたが、こんな大きな物になると台所のシンクにも入らず、三が日中、お風呂場で皿洗いばかり。もう辟易して今はそんなこともしなくなりました。それになんだかやぼったい伊万里は、もう見飽きているせいもあってうんざりです。もともと私が高校生の頃から少しばかり持っていたのが始まりで、そのころ鎌倉に遊びに行くと、小さくて汚い骨董屋さんが沢山あって、印判のなます皿なら50円も出せば買えました。その小さなお皿が猫氏に火をつけてしまったようです。何でも気に入ると1つでは済まなくて、2つ、3つと必ず同じものを買う人で、この庭に30本はある椿も、植える場所もないほど増えてしまったクリスマスローズも、ホスタも元はといえばみんな私が教えたのに、いつの間にか猫氏が増やしてしまったのです。道楽はこれだけでは済まなくて、愚痴をいっていたら終わりません。自分だって、ろくでもない食器ばかり作っているので、なんでも増えるばかりで、人の住む家ではなくなりつつあります。今日も6キロの土で大きな壺を挽いてしまいました。汲み出し茶碗もやっと削りが完成です。 ●呉須の色も美しい伊万里。180年以上も昔のものとは思えないほどきれいです。 ●文政元年は伊能忠敬が没しています。 ●3月の作陶展に間にあわせるために慌ててつくった壺です。高台削りだし、本体の装飾削りだし、7日迄に持ってかないと窯入れに間にあわないので、これからちょっとがんばらねば。 ●汲み出し茶碗。薄いので削りを入れるのが怖くて大変でした。 ●沖の波
by kakoneko-nyan
| 2010-01-27 23:50
| 陶芸